わたしとあなたのありのまま


 失踪したパンツ捜索のため、ベッドサイドに膝をついて、布団の中へと右手を忍ばせた。
 そうしたら、田所の身体のどこかに触れてしまって、

「何?」

 苛立った声を発し、横向きだった身体をパタリと倒して仰向けになった。
 そして私を睨み付けて、

「刺激すんなよ。
 お前、鬼だな、悪魔だな」

 と言った。


 意味がわからない。
 けれど、そういった反論は、やっぱり今はナシの方向で。


「だって、パンツが」

 私がそう言った途端、田所が目にも留まらぬ素早い動きでベッドから上体を乗り出して、「今ノーパン?」と立膝になっている私のスカートをペロンと捲った。
 お尻が丸出しになって、一気に顔が熱くなった。


「やめてよ!」

 咄嗟に叫び、田所が掴んでいるスカートを押さえつけてお尻を隠した。

 田所はふて腐れた顔で私を見上げると、すぐにプイとまた壁向きに寝返ってしまった。


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