わたしとあなたのありのまま
さっきより布団が肌蹴ていて、綺麗な曲線を描く肩のラインに思わず見とれた。
その肩甲骨さえも、愛しくて。
見つけ出したパンツを履き終えてから、再びベッド横の床に、今度はきちんと正座した。
「ねぇ、田所」
呼べば、「なんだよ」と不機嫌な声。
「ごめんね」
とりあえず謝ってみる。
「謝んなよ。
謝られたら、余計虚しいし」
私に背を向けたまま、力なく言う田所に、胸がチクリと痛んだ。
「でも田所は、『そのままでいい』って言ったよ。
だから……
『嫌い』なんて言わないでよ。
田所に『嫌い』って言われたら――
泣きたくなる」
と私が言い終えるや否や、田所はベッド上を転がるように身体を半回転させ、
「俺は『そういうとこ』が嫌いっつったんだよ。
他は全部好きだから、早くヤラせろ」
肘を立てて視線の高さを合わせ、田所は私を見詰めた。
乱暴な言葉を吐いても、その眼差しはとても温かい。