わたしとあなたのありのまま
気付くと時刻は、もう午後の授業が始まる寸前で、食堂には、私と田所の二人きり。
そして、田所の顔がとても近くて、私の心臓は爆発しそうだった。顔も有り得ないほど熱い。
田所は、そんな私に気付き、慌てて私を解放すると、
「ああ、ゴメン。お前は俺のこと好きなんだった、忘れてた。今の、思わせぶりな態度とか、そんなんじゃねぇから。勘違いすんなよ」
言いながら立ち上がり、トレイを片手でヒョイと持ち上げ下膳コーナーへ向かった。
「田所くん、人の話ちゃんと聞いてますかぁ? 秋山ほのかは、田所悠斗が大嫌いですよー? 何度もそう言ってますよー?」
田所の背中に向かって全力で訴えたけれど、田所は一瞥をくれると、勝ち誇ったような不敵な笑みを浮かべ、そしてまた私に背を向け、食堂を出て行った。
田所なんか嫌いだ。性格悪いし、ギャグはシモ過ぎて引くし。
大嫌いだ。
そして、田所の顔がとても近くて、私の心臓は爆発しそうだった。顔も有り得ないほど熱い。
田所は、そんな私に気付き、慌てて私を解放すると、
「ああ、ゴメン。お前は俺のこと好きなんだった、忘れてた。今の、思わせぶりな態度とか、そんなんじゃねぇから。勘違いすんなよ」
言いながら立ち上がり、トレイを片手でヒョイと持ち上げ下膳コーナーへ向かった。
「田所くん、人の話ちゃんと聞いてますかぁ? 秋山ほのかは、田所悠斗が大嫌いですよー? 何度もそう言ってますよー?」
田所の背中に向かって全力で訴えたけれど、田所は一瞥をくれると、勝ち誇ったような不敵な笑みを浮かべ、そしてまた私に背を向け、食堂を出て行った。
田所なんか嫌いだ。性格悪いし、ギャグはシモ過ぎて引くし。
大嫌いだ。