わたしとあなたのありのまま
そんなほのぼのとしたやりとりに、思わずぼんやり見とれていた。



小さな二人がようやく選んだアイスを、彼が受け取りレジへと歩き出す。私も慌てて、レジへと向かった。




会計を済ませて、レジ袋に入れた二つのアイスクリームを、彼に手渡した。その時初めて、私は彼の顔を直視した。



綺麗な顔……。

 
漆黒の瞳がとても澄んでいて、鼻も口も、全てのパーツが完璧な形、ポジションまで完璧。

服装は、飾り気のないラフな感じだけれど、それが一段と端整さを引き立てているような気さえする。 



100点満点だ、素敵すぎる。



レジカウンターを挟んで向かい合った状態で、すっかり夢見心地で眺めてしまっていた。


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