わたしとあなたのありのまま
本日は雨天のため、
私の心もレイニー・ブルーです。
朝から溜め息ばかりこぼす私に、またしても山田が目ざとく気付き、
「今日、部活中止んなったから、放課後お前の話聞いてやるよ」
と言ってきた。
どうして上から目線なのか。
山田のくせに。
その辺が気に入らないが、この胸のモヤモヤを誰かに打ち明けて、少しでも解消できればなぁ、と微かな期待に縋りついた。
綾子に話しても、「彼女いて、好きな人もいるとか……やっぱあいつ最低」と、冷たく吐き捨て、全く取り合ってくれなかった。
綾子は元々田所のことが嫌いみたいだったから、仕方ない。
ただでさえ低い好感度が、さらに下がっただけのこと。
山田はどうなんだろう?
同性から見て、田所ってどんな風に映るんだろう?
そんなことばかり考えて、一日を過ごした。