わたしとあなたのありのまま
「行こう、ほのか」
不穏な空気を察したのか、綾子が私の腕を掴んで引っ張る。
「え? あ、うん」
私もエリカ先輩を無視してトイレを出ようとした。
何を知りたいのかわからないけれど、
面倒臭いことは御免だ。
でも、エリカ先輩にもう片方の腕を掴まれ引き留められた。
私の腕をきつく握ったまま、エリカ先輩は綾子に向かって、
「聞こえなかった?
彼女に聞きたいことがあるの。
あなただけ行って」
と冷ややかに言った。
エリカ先輩は見た目通り、気が強い人だなと思った。
『綺麗な薔薇には棘がある』
そんな言葉を思い出した。
不穏な空気を察したのか、綾子が私の腕を掴んで引っ張る。
「え? あ、うん」
私もエリカ先輩を無視してトイレを出ようとした。
何を知りたいのかわからないけれど、
面倒臭いことは御免だ。
でも、エリカ先輩にもう片方の腕を掴まれ引き留められた。
私の腕をきつく握ったまま、エリカ先輩は綾子に向かって、
「聞こえなかった?
彼女に聞きたいことがあるの。
あなただけ行って」
と冷ややかに言った。
エリカ先輩は見た目通り、気が強い人だなと思った。
『綺麗な薔薇には棘がある』
そんな言葉を思い出した。