たった一人…。
「お疲れさん。」
私の方を見て、軽く手を振った。
相変わらずのヘビースモーカー。
くわえタバコで私の方に向かって歩いてくる。
「あ、お疲れです。しばらくでしたけど、生きてたんですか?」
くすくすと笑いながら彼に近づく。
「バカ。俺はあちこち忙しいの。今日は多いんか?」
「え?今日はより少ないですよ。委託分をカバーしても2時間もあれば終わりますよ。」
仕分けを終えて積み込んだ荷物に目を向ける。
ホラ!って見せつける。
「余裕だな。もう出れるんか?」
「はい、すぐ出れますよ。」
「じゃあ、近くのエリアをもう2つプラスして準備したら全部俺の車に積んどけ。2階に居るから、出来たら呼んでくれ。」
「あと、コーヒー。」
そういうと、財布を投げ
2階にあがって行った。
その様子を見ていた香理は一人ニヤニヤしながら私を見ていた。