たった一人…。
それからバタバタと支度をして、車へ乗り込んだ。
ちょっと山奥にあるバーベキューハウスへ行って、お腹いっぱいになるまで食べた。
車で心地よく揺られると眠気が襲ってくる…
「おい、着いたぞ」
どうやら、彼の部屋へ着いたらしい。
私は眠っていた。
中へ入ると、あの時のあのままの部屋が。
「一緒に風呂入ろっか」
ちょっと熱めのお湯が疲れをとってくれる。
2人で入るには少し窮屈なお風呂。
私は、火照った体を湯槽の縁に腰かけた。
………………。
あれ……?
気がつくと、私はベッドの中にいた。
そして、私の隣には彼。
どうやらのぼせてしまって、彼が運んでくれたらしい。
「大丈夫か?」
まだ少し火照った体がだるい。
私は頷いた。
肌と肌が触れ、互いに敏感に求め合うのがわかる。
彼は、私の足を絡めて、そして私の唇をふさぐ。
「俺、もう待てないよ」
そう言って私の体を引き寄せ、いつもよりも熱くて長いキスをした。