たった一人…。
それから、二人で配達を済ませた。
だけど、特に会話もないまま…。
私はほとんど車の中で荷物の整理。
彼が全部動く。
やっぱりまずかったかな。
そのせいで、彼にさせるようになったし…。
一緒に食事をしようとお店に行ったが、正直体調が良くない私は食欲もなかった。
これが………つわり?かな。
食事が進まない私を彼はまた睨む。
「体調が良いとか嘘だろ。顔色悪いし、全然食べないし。つわりか?酷いなら病院行くか?」
心配してくれる彼をまた好きになる。
だけど、私は病院に行くほどじゃないからと断った。
でも、次の日も、次の日も…
体調は良くならなかった。
病院の日がきた。今日は一緒に行くからと張り切って朝から営業所にいる彼。
「柿田さん。」
呼ばれて、一緒に診察室へ。
まずは診察台にあがりエコーで子宮の中を見る。
まだ慣れなくて怖い私だけど、そのうち慣れるのかな…。
普段なら、すぐに終わる診察だけど今日は少し長い…
「はい、いいですよ。着替えが済んだらこちらのベッドにどうぞ。」