たった一人…。
あれから、どれ位時間が経ったのだろう。
私は目を覚ました。
私の視界にはいってくる景色。
目の前には白い天井。
左手には点滴。
右側には私の手を握りしめて眠る彼。
消毒と病室の独特の匂いで、私は気分が悪くなった。
同時に下腹部の痛み…
全てが終わった…
二人の赤ちゃんを殺した…
私が殺したんだ…
彼の喜びも、私達の未来も…
私が全部潰してしまった。
現実だと認識し、自然と手に力が入る。
同時に頬をつたう涙。