たった一人…。
ある日、会議の為にスーツを着て上司の車に乗り会場へ向かった。
大山さんという新しい上司は、30代後半位でスポーツマンタイプ。言葉使いも優しく、周りからの評判も良い。いわゆるエリート組だろう。
会議中も堂々と発言をし、頼れる上司だった。
一緒に仕事が出来る事が誇らしく思えた。
帰りの道中…。
「今日の会議は凄かったですね。同じ席にいてとても光栄でした。ありがとうございました!」
「いやー、そんな事はないよ。やはり間違っている事はきちんと誰かが正さないと。これで俺の株があがるなら(笑)」
「株だなんて。でも部下からはますます尊敬されて評判もあがりますね!私、明日の報告会議が楽しみですょ。」
「報告会議ねぇ…。」
そんな会話をしながら今後の体制や方針など、会議の内容なんかを話ながら帰っていた。