先生と生徒の恋愛小説【短編】
キミ、ボク、オモイ
恋というものは、
こんなに辛くて切ないものだと気づいたのは大人になってからで、
気づかせてくれたのは
そう、
衣咲…キミだよ。
―キミ、ボク、オモイ―
「先生!」
衣咲の太陽みたいな笑顔。
「せんせ…」
泣かないように唇噛み締めて耐えてる衣咲は守ってあげたくなる。
抱き締めたくなる。
「ねぇ、衣咲…
僕たちはどうしてこんな関係なんだろうね?」
そう衣咲に聞けば
衣咲は教えてくれた。
「神様はきっと、
私たちに試練をくれた。
こんなのへっちゃらだよ」
って笑って…
そうだね、
僕たちは1人じゃない。
守るべき人がいる。
試練なんて乗り越えてやる。
恋というものは辛くて切ない。
でも、衣咲がいてくれれば
幸せであったかい。