虹色§雫
第1章
その日 私の膝の上に
真っ青な雫がおちた
その雫は 次々に落ちてきて
私の頬をなでるように
流れ わたしの膝の上に
雫となっておちてくる
そんなとき
「どうした 大丈夫?」
と声が聞こえた
振り返ると
そこには 同級生くらいの
男の子が立っていた
そのこの 頬には
ピンク色のラインが残っている
多分 失恋でもしたのだろう
「なんで?」
「えっ!?だって泣いてるから」
「あたなだって泣いてるでしょ?」
「泣いてねーよ」
「でも 泣いてたでしょ?失恋でもしたの?」
「なんで そんなこと・・・」
「女の勘だよw」
「はぁ?」
「ありがとう なんか元気出た!!」
そう言って私は 立ち上がった
[あっ!ちょ・・・待って」
「ん?」
「名前は?君の名前」
「今度 合うと気があったら教えてあげてもいいよ」
「え?」
「じゃ バイバーィ」
そして私は 走り出した!!
私には 不思議な力がある
涙の色でその人の泣いた理由がわかる
そのせいで
よく 苛められていた・・・
仕組んだとか苛めたとか
言われ続けた 小中学生時代を
私は 過ごしていた
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