SUMMER TIME LOVE
衝撃
どんより。
今日の空も。
あたしの心の中も。
昨日あんな事あって、おまけに2日間の寝不足。
ちゃんと学校に来てるあたしって偉くない!?
自分で自分を褒めてみる。
頭をフルフル振り、重い瞼を必死で開けて教室に向かう。
教室のドアの手前で一旦止まって深呼吸。
「ふぅ…」
バシッ!!
「うわぁ!!」
背中を叩かれ驚いて声を上げた。
「紗都ぉ…」
「こっちがうわぁ!!よ……何してんの?」
「何って…心の準備?」
「何それ?行くよっ」
紗都はあたしの腕を掴むと教室に入り、あたしの席の方に背中を押した。