小春日和
今度こそけじめをつけないと、ずるずる延びるだけだ。
フラレたっていい。いや、よくないけど。
ようは当たって砕けろ!だ。
砕けたくないけど、努力をしてないし…仕方ないか。
*
結局三原さんを屋上に呼びだすことにした。
三原さんを呼び出したときに周りからは「告白だ」とか「告るぞ、アレ」とか言って小声で散々冷やかされた。
なんで小声なんだよ。バレバレなんだよあいつら…!
人の告白を面白がりやがって…!
つーかなんでバレてんだよ…!
「―――あの」
ギュッとズボンの端を握りしめる。
心臓は三原さんに聞こえるんじゃないかってくらい早く動いて、全身に脈を大きく打つ。