小春日和
「なんでだよ」
顔を上げ目をまん丸にした。
…そんな驚くのか。
「いやー。無理だろ」
「別にお前ならイケると思うけどね。カッコいいし春ちゃんにはぴったりだと思うよ?」
「嬉しいけどさ、一言余計だよね。ぴったりとか俺も変人の仲間入りしてるよね」
「え?だってお前春ちゃんを本気で好きって変人じゃない?」
「変人じゃねーし!普通だから!」
バシッと頭をすかさず叩くと「今日も鋭いツッコミありがとう」とか言って褒められた。
褒められたって…今サラリと変人の仲間入りした……。
「まぁホントに健ならOKもらえると思うけど」
「あっ、三原さんの写真だ」
「お前聞いてる?」
「ごめん変人の仲間入りしちゃったから聞いてない」