小春日和


「戻ってこい」

今度は友達Aがシャーペンを俺のデコの前にかまえる。

デコピンをされるのを防ごうと腕を上げたときはもう時すでに遅し。


見事にデコに激痛が走り廊下に俺の叫び声が響いたとか響かないとか。


で、またなんだかんだ言ってずるずる告白のタイミングが伸びていつの間にか夏休み前日になってた。



「お前いつ告白すんだよ」

時はまたまた変わり昼休み。

友達Aはムシャムシャとパンを頬張りながらもう何度言ったか分からないくらいおなじみのセリフを吐く。


「……今日」

「…は?」

大きく見開かれた友達Aの目と同時にボトッと勢いよくクリームパンが床目がけて落ちた。

「おまっ…!何落してんだよ汚ねぇな!」

「いや幻聴かと思って」

「いや今日こそ言ってくる」


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