向かう先に
「まぁ一回見に行ってみるわ!」
って事になって、体育館に来てみたものの…
(すっすげぇ。)
声にならなかった。
(俺やりたい!)
心からそう思った。
この間までうるさいとしか思ってなかったりゅうが息を荒くして、汗だくになっている始末だ。
その時、ちょっとだけ、りゅうと仲良くしてやろうと思った。
そしたら、キャプテンらしき人が
「じゃあ3分休憩!」
って言った。
そしたら、さっきまで真剣だったりゅうがこっちにニコニコしながら寄ってきた。
「よぉ連!気がむいたのか?」
やっぱ、りゅうはりゅうだな。
「まぁそんなとこかな。」
「で、バスケ部入る気になった?」
「おぅ。入りたくなった!」
「んじゃあ部長呼んでくるわ!」
「えっちょ…」
聞こえてねぇし。
「七瀬先輩!ちょっと来て下さい!」
誰かきた。
「おぅ!噂の葛西か!」
「噂かは分かりませんが、俺が葛西連です。」
「まぁりゅうが部員に連はイケメンで背が高くて、とか言ってからなぁ!」
りゅうの野郎そんなハードルあげんなょな…。
「そうなんですか。けど、期待しないで下さいね。」
「まぁ分かった。あっ!俺の名前いってなかったな!俺は七瀬昂。バスケ部の部長だ。」
「よろしくお願いします。七瀬先輩!」
「おぅ!ところで葛西、明日から練習出れるか?」
「はい!」
本当は今からでも…
「じゃあ明日の放課後、体育館に集合だ!」
「はい!では、今日はこれで…」
「じゃあな!葛西。」


家に着いた。
ガチャッ
「ただいま。」
「おっかえり~」
相変わらずにぎやかなおかんだな。
「あっ俺バスケ部に入る事にしたから。」
「えっ!そうなの!お母さん、連が何かしようとするなんて嬉しいわ!」
「そんなに珍しいかよ!」
そう言って部屋に向かう。

バタッ
「疲れたな~。」
ベッドに倒れ込む。
まぁその後は、いつもどうりで。
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