向かう先に

「チワースッ!」
りゅうが体育館に入っていく!
俺がどうしたらいいか分からなくなっていると七瀬先輩が
「どうした?入らねぇのか?男バスのルールで体育館に入る時は、チワースッって言うんだ。」
「はい!」
よしっ!行こう!
「チワースッ!」
大きい声で言って体育館に入った。

俺が体育館に入るとその後に七瀬先輩が入ってきた。
「よ~し!集合だ!」
ダダダダダッ
部員達の足音が響く。
「今日から仲間が増える事になった。葛西、自己紹介しろ。」
「はい!今日からバスケ部に入る事になりました、葛西連です。バスケも初心者なので、分からない事も多いと思うので、色々と注意して下さると嬉しいです。」
パチパチパチッ
拍手がおこる。
はぁ、良かった。
「んじゃあいつものメニュー!」
七瀬先輩が言った。
「俺は、どうしたらいいですか?」
「ん?…あぁ!体育館の端から端までダッシュ50本!」
えっそんなに?
よしっ!
「はい!」


「はぁはぁはぁ…終わりました。」
「もう終わったのか?」
「はぁはぁ、はい。」
息切れしながら話した。
そしたらまさかの言葉が返ってきた。
「んじゃあもっかい50本!」
「えっまたですか?」
「嫌ならいいんだぞ?ただやめたら、お前のバスケに対する気持ちがそんなものって事だ。」
「やります!」

また走った。
ただ体育館の端から端まで走るという単純な作業だからか、つまらない。

そんな事を考えながら、ひたすら走った。

「おっおわりました…」

「お疲れ~。しかし、葛西の体力には、惚れたわ!」

「えっ?」
あわてて聞き返す。
「初めての練習で50本ダッシュ2回も終わったやつ、初めてみたよ。中学ん時は陸上部だったのか?」
俺は、照れながら答える。
「帰宅部です。」

「そうなのか?まぁ頑張ってくれよ!」
「はい!」

「んじゃあ解散。」
『おつかれっしたー!』
部員全員がはもる。
俺の方に先輩らしき2人組が向かってきた。
「俺の名前は、大塚祐太!よろしくな!」
「よろしくお願いします。」
次は、大塚先輩の隣の人が自己紹介をする。
「俺は、星川拓哉。よろしく!」
「こちらこそ。」

こんな感じで部活1日目が終了した。
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