向かう先に

部活を始めて1週間。
俺は、相変わらず50本ダッシュとか100本ダッシュばかり。
ついには150本ダッシュもした。
だけど、俺はバスケ部に入っているだけで楽しかった。
だけど、やっぱりバスケがしたかった。
なんて思いながら部活に行く。
「チワースッ」
「おう葛西!今日もダッシュだ。200本!」
えっ!200本?
でもやるしかない!
「はい!」
「走り終わったら言ってくれ!話しがある。」




「はぁはぁはぁ」
こんなに走るのは始めてで…凄く辛かった。だけど、やめるもんか!
って思って頑張った。

「はぁはぁはぁはぁ、終わりました…」
「おぅ!よく頑張ったな!」
「はぁはぁはぁ、それで話しと言うのは…」
「お前には明日から練習に混じってもらう。」
「本当ですか?」
「おぅ!嘘は嫌いだ。」
やったーっ!今ならダッシュ500本でも走れるかも!
なんて思う程うれしかった。
「これは男バス恒例だったんだ。ここに居るやつ、みんなお前のやった事と同じ事をしたんだ。」
「そうなんですか。」
「だけど、その1週間が辛すぎて辞めていくやつも少なくない。だからこん中に根性無しは居ない!もちろんお前もな!」
「はい!」

「んじゃあ今日は解散!」
『おつかれっしたー』
この挨拶も慣れてきた。


明日が楽しみだな!
何するんだろうなぁ!
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