向かう先に

「チワースッ」
いつもより大きな声で言う。
なんてたって今日から練習に混じれるんだから。
「よぉ、連!いつもより決まってんなぁ!」
「えっ何の事だ?」
「頭だよ!あ・た・ま!」
「あぁ髪か!」
「しかしカッケーよ!」
「そうかぁ?サンキューな!」
「またセットの仕方とか教えてくれよな!」
「あぁ。」


あっ練習始まりそう。

「んじゃあ集合!」
ダダダッ

「今日から葛西にも練習に入ってもらう。分からない事は、教えてやってくれ!」
『はい!』

「じゃあ今日は、フットワークから!」
『はい!』

フットワークとは足を重点的に動かすものらしい。
分からなかったから前の人の真似をしといた。

「次は1対1!」
『はい!』
「葛西は出来ないだろうから、ドリブルな!左右1000回ずつ!」
「はい!」

ダムダムダム…
ダムダムダムダム…
「よし、1000回だ!」

「ナイスファイト葛西!」
星野先輩が声をかけてくれる。

「はい!」

「んじゃあ今日はこれで終わり!」

『おつかれっしたー』
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