向かう先に
今日は部活に入って初めての暇な日。

昨日のドリブルで腕がちょっと痛いけど。

なーんて思ってたら
ピンポーン

「はい。」
「あっ連?」
なぜかりゅうが立っていた。
「そうだけど、用事?」
「髪、教えて!」
「えっまぁ暇だし良いけど…」
マジかぁ。

ガチャ
しぶしぶドアを開ける。
「まぁあがれよ!」
「おぅ!サンキュー!」

ガチャ
俺の部屋に入る。
「で、なんのために来たんだよ!」

「俺、今度の休み彼女とデートするから、そのため!」
りゅうが笑いながら言ってくる。

「仕方ねぇなぁ。」
俺は街を歩いてるとよくスカウトされる。
モデルってめんどくさそうだからやらない。
「で、どうしたら格好良くなる?」
りゅうも結構なイケメンだと思うけどなぁ…。
「まず、髪を巻いてゆるいパーマっぽくしたら似合うと思う。」
「おぅ。」

…………。

「こんな感じ?」
「やっぱり似合うな!」
「ありがとう!これで彼女、俺の事もっと好きになってくれっかな?」
「多分な。」


はぁ、やっとりゅうが帰った。
りゅう、彼女いたんだなぁ。
俺は、別に欲しいとかないからいらないけど。
よし、せっかく休みだから寝るか!
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