虹色のそら
「腕、見せてみろ」
さっきと同じ言葉をリュウキが発する。
でも、さっきと違ったのは、リュウキが私の腕を掴もうとした事……
私は掴まれる前にしゃがみこんだ。
あの人じゃないってわかってるのに、身体は反応する。
私の身体はカタカタと震えだした。
アリサ「アイリ!?大丈夫?」
アリサはしゃがんで私の背中を擦る。
アリサ「大丈夫だから、ね?リュウキさんたちはあの人たちじゃないから」
アリサ「大丈夫よ。私のこと、わかる?アリサだよ?」
ハッ……
アイリ『アリサ……』
アリサ「大丈夫?」
アイリ『……うん』