一恋入愛
「あたしは、ずっと京介が好きだったの!!でも見向きもされなかった。2年になって同じクラスになって、頑張ってアタックしたの!!それでやっと仲良くなったのに…何であんたなのよ!!」

彼女は必死だった。だけどあたしは何もしてない!!

「だから何?あたしに言わないでよ。京介に言えば?」

あたしがそう言うと彼女は手を振り上げた。

殴られる。

あたしはそう思い歯をくいしばったが、いつまでたっても痛みを感じることはなかった。恐る恐る目を開けると、京介が彼女の手を掴んでいた。

「京介…?」
あたしが呟くと京介はニコッと笑って「大丈夫?夏希ちゃん。」と一言。
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