一恋入愛

決定

「…そぉだったんだ。」

それからしばらく沈黙が続いた。

キーーンコーン

「っあ!!1時間目終わっちゃったね」
「あたし、帰ろっかなぁ」
「早退?」
「うん。」

バターン

「先輩、先輩」

勢いよく戸を開け出て来たのは野球部の後輩のゆうくん。

「ど、どした?」

翔平が対応。

ゆうくんのコトだし、しょうもない話しなんだろなぁ(笑)

あたしは帰り支度をしながら、そんなコトを思っていた。

「決まったんです!!予選相手校。」

「「「ウソ?どこ?」」」

見事にはもった野球部の声。

「桜山高校です」

ウソ~超強豪ぢゃん!!
あたしは、今まで泣いていたことも忘れ話しに加わった。

「強豪だねぇ~今のあたしらで勝てるかな?」
「ん~きわどい…でも、負ける気がしないよね?」
「あったりまえだろ?中塚先輩だっているんだし余裕だろ」
「まぁ、今日からあたしら2人で思い切りしごいてあ・げ・る」
「え?夏希、早退すんじゃ…」
「こんな大事な時に早退してられっか!!」

そうだよ!!クヨクヨしたってしょーがない!!
絶対に甲子園に行くんだから!!!
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