これはあなたへのラブレター

家まであと3mぐらい……

「今日さ、すっごく楽しかった!!ありがとね??」
「俺も楽しかったですっ」

「あ、あのさぁ、変なことゆっていい!?」

「え!?いいですけどー…」

ピタッと家の前で足を止めて少し下を向く。


「あ、あたしは、純くんのことがすきですっ!!!」


あぁあ…もうほんとに死んじゃうかも。


うつむいてた顔をあげるとそこにはビックリした顔をした純くんがいた。

そんな純くんをみたらたまらなく恥ずかしくなっていてもたってもいられなくなって、
「え、えっと…とにかくそういうことだから!!……ばいばいっ」

っていって家のなかまで走って帰った。


かえってすぐ、
私は純くんにこんなメールを打った。


『今日は本当に楽しかった♪
ありがとうっ
ビックリさせてごめんね??
…返事はまだでいいから、まだ友達でいいから、
また仲良くして、また遊びにいったりいってくれると嬉しいなぁ♪』

こんな余裕がありそうなメールを打ったんだけど実際は余裕なんてまったくなくて…

震えるてを一生懸命押さえながら送信ボタンを押した。


ドキドキがおさまらなくて、
なんだか息苦しくて
私はベッドのうえになだれ込む。
…もちろんケータイを握りながら。





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