これはあなたへのラブレター
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廊下に出た私を待っていたのは
長い沈黙と重たい空気だった。
「………………ちょっと純くん!?いうんでしょ??」
その沈黙を破ったのは由奈だった。
そして純くんはゆっくりと口を開いた。
「え…と…………先輩のことは、好きですけど…付き合えません…」
…あ、やばい…泣きそう………
返事なんてわかりきってたから
心の準備なんてできてたはずなのに。
こんなに悲しくなるなんて。
「じゃ、じゃあさ………友達…でいてくれないかなぁ…………だめ??」
私はいまにも流れそうな
涙をこらえていえる
精一杯の言葉をゆった。
「…いいですよ。もちろん。」
純くんはそういって
微笑んでくれた。
「あ…ありがと…………じゃあばいばいっ」
私はそれだけいって
靴箱まで走った。
……これ以上あの場所にいたら、
純くんの前にいたら、
きっともう涙をこらえきれないから。