これはあなたへのラブレター
喧嘩
あれから1週間がたった。
推薦入試1週間前でみんながピリピリし始めているなかで
私は机の上でぐたっとしていた。
まだ悲しみが抜けなくて。
たった1週間じゃ諦められるはずがなくて…
あいかわらず廊下ですれ違うだけで、ドキドキして泣きそうになったり、
無性に会いたくなったりする
日々が続いていた。
「あきー!?次は理科室だよ??
いこうよっ」
そんな私に奈菜が声をかけてくれた。
「ん、ありがと。じゃあいこっか。」
私は立ち上がって
奈菜と一緒に歩き出した。
廊下を横にならんであるいているうちに
窓のそとから騒がしい声が聞こえてきた。
…あ、2年生だ……………………
そのなかには当然純くんもいたわけで。
私はいつの間にか足を止めて
たくさんの友達と
楽しそうにしゃべっている
純くんに見とれていた。