これはあなたへのラブレター


家にかえって私はすぐに奈菜にメールを送った。

『今日は言い過ぎちゃったよね。ごめんね。』って。



なかなか返信が来なくて
時間がたてば
たつほど、
私の中の不安はふくらんでいった。

―…もうもとに戻れないんじゃないかって。

中学校生活もあと少しなのに

大切な友達を失っちゃったんじゃないかって。



何時間かたってやっときた返信には奈菜の感情がよく現れていた。
『いいよ、
ってか謝るのはあたしでしょ、』

普通にみたら許してくれてると思うかもしれない。

でも3年間も一緒にすごしてきた
あたしにはわかる………


奈菜は
怒っているんだ。




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