これはあなたへのラブレター


次の日もやっぱり
奈菜が喋りかけてくれることはなかった。


いつも朝一番に
「おはよっ」って明るい
奈菜の挨拶がないのは
とても寂しい気持ちになった。



そんなときに聞こえてきた
奈菜の声は
あまりに残酷な言葉を作り出していた。


「あきってさぁ、キモいよねー
とか
「あきウザイよね。」
とか………


いろいろなグループで
そんなことをゆっていた。


…もう戻れないのかな…


私は今日も机の上でひとりぼっちだった。


奈菜が急に私の悪口をゆっていたせいか、
たくさんの友達が心配してくれて、
一緒にしゃべったりしてくれて………すごく嬉しかった。


でも…
その子達とずっと一緒にいた訳じゃない私にはわからなくて
はいりこめない話題が
当然あるわけで。



だから私は
どこかひとりぼっちだった。



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