これはあなたへのラブレター
全部を言い終わると
それまでうなずきながら聞いていてくれた純くんは
口を開いた。
「大丈夫ですよ。
勇気を出して話しかけてみたら…どうですか??」
…そんな簡単に………
でも純くんに言われると
できる気がした。
それで解決するような気がした。
「…で、できるかなぁ??」
「はいっ頑張ってください!!」
純くんはいつものように微笑みながらそういってくれた。
……純くんに言われた頑張ってくださいって言う言葉は体に染み込んで
私の悩みを軽くした。
「…うん、じゃあ頑張ってみる!!
ありがとね!!」
「はいっ!!あっ、あと明日の推薦入試頑張ってください!!
応援してますねっ」
あぁあ、もう……
そんなこと言われたら頑張って合格するしかないじゃん……
「うん、頑張って合格するして
早く部活に戻るからね!!」
「はい待ってます!!」
…待ってますって言葉が嬉しくて………私は純くんにさっきまでとは違う本当の笑顔でバイバイをして
いつもの倍の速度で走って家にかえった。