これはあなたへのラブレター
仲直り
それからちょうど1ヶ月。
一般入試が終わって
ほとんどの人が
にこにこして喜んでいたとき、
私は奈菜に
もう一度だけ話しかけてみた。
「ね、ねぇ奈菜、部活今日から戻ってくるんだよね??」
あえて普通に………。
そしたら意外な
答えがかえってきた。
「うん♪」
けんかする前と同じの明るい声。
私がうつむいていた顔をあげるとそこには
奈菜の笑顔があった。
私は嬉しくなって
いつもより明るい声で会話を進めた。
―…許してくれたのかはわからなかったけど
そのあとに
「あきの隣はやっぱおちつくっ♪」ってゆってくれたから
とにかくうれしくて……
いつもどこかにあった重たい気持ちが急にかるくなって、
部室へ向かう私の足取りは
いつもの倍以上はずんだ。