これはあなたへのラブレター


最後のミーティングがおわると
みんなはあたりまえのように
先輩や後輩との別れを惜しんで
暗くなるまで話し込んでいた。


『うぅっ…ぐすっ』

私を含めて
ほとんどの人が泣いていた。


…あれ??純くん泣いてないや…


こんなときまで純くんのが気になって純くんの方をぼんやりと見ていた。



あ…てかさっきのって告白に入るのかな…………
………へ、返事もらえないのかなぁ??



……よし。

私は心を固めて
今まで見ていた方に歩きだした。


「ねぇ純くん!!」


歩きだした瞬間に
由奈がじゅんくんに話しかけたのを見て
私は動かし始めたばかりの足を止めた。


入り込めない雰囲気だったから…



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