これはあなたへのラブレター
「じゅ、じゅんくんっ!!」
私は由奈との会話が終わったのを見計らって
純くんに話しかけた。
「えっとね……今日、最後………だしいっしょに帰りたいんだけど……」
さっきのこともあって
少し気まずい空気がながれていた。
「いい………ですよ??」
「ほんとにっ!?ありがとう!!」
私はそれがうれしすぎて
さっきまでの気まずい空気を吹き飛ばすくらい笑いながら言った。
やった、やった!!
これでちゃんと言えるよね??
好きだって。
そんな私の制服の左ポケットには
純くんへの気持ちが綴られた
昨日の夜遅くまで
悩みに悩みながら書いた
小さくおりたたまれた
ラブレターが入っていた。