小指心
バカ話ばっか、しかも私の告白で。

ずっと話してたら、いつのまにか私の家の前で。

「・・・」

そしたらなんだか、急に涙が出そうになった。
どうしよう、涙腺が緩くなってきちゃった・・・


「一馬、私っ・・・」


「梓」


私は情緒不安定にっていて、


「おいで」


「・・・っ!!」


私は思いっきり一馬に抱きついた。
そして一馬は、いつものキスをした。

優しい、優しいキスだった。

―――――――――――


「ただいまー」


ダダダダダダダダダッ


この慌しい足音、飛鳥に決まってる。
ここで南朋とか飛んできたら平手打ちしてやる。


「姉ちゃんっ!!」


ドスンッ


「あ、飛鳥・・・重いから」

「もーっ!!今日はいつもよりラブラブだったじゃんっ!妹、超→ビックリ!!」

飛鳥の目がキラキラ輝いている、そんなに嬉しいか。
てか、なんか私の忠犬みたいだな。

しかもめっちゃハイテンション、ついていけない。

「良かった良かった、今日は南朋にいじめられなかった!!??」

「んな大袈裟な、いじめられなかったよ」

多分、南朋が言う『いじめ』ってただの脅しだったんだと思う。

私はそれに踊らされて。
そのすきに南朋は色んな人と付き合って。

もう、それも終わり。



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