小指心
「あ、ねぇちょっと部屋に戻って良いかな」

「駄目っ!!駄目駄目駄目っ!!絶対に駄目っ!!」

飛鳥は小声でも『駄目』を連発している。
ちょ、耳元で囁かないでよっ!!

「な、なんで」

「私が飽きるまでずっと姉ちゃんにくっついて―――――



「どきなさい」



「ゴメンナサイ(ロボット)」

飛鳥はすぐに私からどき、私は部屋に戻っていった。

―――――――――――


ガチャッ


「ふー・・・」

バッグをほおリ投げ、自分もベッドにほおリ投げた。
うぅ~・・・ふっかふかのベッド。

「・・・一馬」



ブワッ



「っ!?!」

ずっと止めていた涙が、今になってぼろぼろ落ちてきた。
ていうか、良く私こんな涙を長時間保ったなっ!!

「ティ、ティッシュ・・・」

私は一気に何枚ものティッシュをバッバッバッと引き抜いた。
そして目に押し付けた。


ジワー・・・


「はぁ~・・・」

ヤバい、一瞬でも一馬のことを思いだすと無造作に涙が出てくる。
あっ、また出てきたっ!(必死)



「あ、飛鳥あああぁぁっ!!助けてええぇぇっ!!!(号泣)」


拭いても拭いてもこぼれて来る、ヤメレ・・・

てか、マジどうしたらコレ止まるの!?

「ちょ、飛鳥まだっ?!!」

早く、飛鳥助けてっ!!(号泣)
ボロボロボロッ(あぁっ!!)←梓
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