小指心
ピーンポーン

・・・デカい。

豪邸っぽい、つかなにここビバリーヒルズ?

やっぱ外国帰りだから家までこんなに外国っぽいのか?
こう・・・家がデカイとだんだんソワソワしてきた、緊張ー。

蓮くん・・・背、高くなったかな。

『はーい、どちら様ですか?』

「え、ぁ、あの信条・梓ですっ」

『信条さん・・・あ!梓ちゃんっ!?お久しぶりねぇ、さ、入って入って!!』



ギギギイイィ・・・



「じ、自動ドアっ」

少しビビったのは後にして、私はゆっくり入っていった。
玄関には相変わらず年齢不明な蓮くんのお母さんがいた、にっこり微笑んでいる。

「こんにちわ、あ。手ぶらで来てしまってすいません」

「まぁ・・・しばらく見ていないうちに大人っぽくなったわぁ、綺麗よ梓ちゃん」

「そ、そんなまだまだ子供ですよ!」

「焦っちゃって、とりあえず中に入って。お茶でも入れるわ」

「あ、気にしないで下さい」

おばさんは蓮くんを呼んでくるからソファでくつろいでいてと言って上に行った。
本当に優しい人だなぁ、私のお母さんがあんなんだったらな・・・

・・・今の自分で言って悲しくなった(なんでよ)。

「髪型、変じゃないかな」

私が髪を整えていると後ろから声が聞こえた。





「そのままで綺麗だよ」





・・・へ?

私は誰かも知らず後ろを向いた。
胸が高鳴ってもうなにがなんだか分からない、緊張してしまってなかなか動けなかった。
手には冷や汗、少し震える。


「・・・れんくん?」


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