小指心

シンクロニシティ

―――――あれから一週間が経ち・・・


「この前のテスト返すぞー、名前を呼ばれたら取りにくることっ。矢沢ー!」

「はい」

ヤバいなぁー・・・たしかあの数式、四捨五入しなきゃいけなかったんだっけ・・・
自信ないなぁー。

「信条!」

「ぁ、はい」


 小指心
  シンクロニシティ


私は鬼先の所まで行き、テストを取った。
うわー、無償に胸がドキドキしてるよ・・・

席に戻って、私はテストがみんなに行き渡った後見る事にした。
様乃、何点とったんだろう。

「うわー、ラッキー!100点!!」

「っ?!!」

私はその声の方に振り向いた。
・・・様乃だ。

「ちょ、様乃っ!様乃っ!!」

「ん、なに」

「ひゃ、ひゃく点って本当・・・?」

「当たり前じゃん、ほら」

様乃は私にテスト用紙を渡した。
・・・そこには大きく『百点!!』と書かれていた。

残酷な気分ー・・・

「はいどうぞ・・・」

「ん」

私はテストを力なく様乃に渡した。
マジで私って何点なんだろう、あー尚更自信なくしたぁー!!(泣)

「梓、アンタ何点だった?」


ギクッ


「そ、それが私もまだ分かんないん―――――

「なに言ってんの、持ってるくせして。見せろこのっ!」

ぇ、ちょっとぉ!



「あっ!」


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