小指心
ベリッ
引っ張っていたせいで半分に破れた、様乃おおおぉぉぉっ!!
「ちょ、返してよっ!!」
様乃は私が取れないところまで高くテストを上げて・・・
「・・・『16点』」
屈辱的な点数を読み上げた。
しかも、その上。
「あ、ちなみに言い忘れていたが赤点取ったヤツは今日中にテストの間違えたところのやり直しだっ!!」
こんなことまで言い出しやがった。
「え・・・(絶望)」
―――――――――――
キーンコーンカーンコーン
「起立っ!礼っ!ありがとうございましたー!!」
「ぁりがとぅござぃましたぁぁぁ・・・」
どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう・・・
まだあのテスト、なんにも手ぇつけない・・・!!(魂抜け気味)
「よ、様乃。あのさぁ、今日って一緒に居残りとか出来る?」
しょうがない、居残りして誰か(頭がいい人)と一緒に居残りするしか・・・!!
「あー今日はカテキョ来るから無理、じゃあね」
貴様・・・!!(殺気と書いて負のオーラと読む)
あ、じゃあ。
「蓮くんっ!今日って一緒に居残りとか出来るかな?」
「え、なんで?」
この場では恥ずかしすぎて言えない・・・
私は蓮くんを、もう誰もいない私のクラスに入れた。
「実は、私テストが赤点だったの・・・」
「あぁ、間違え直し?」
私は無言で頭をコクンと縦に振った。