小指心

ピーンポーン
ガチャッ


『梓ちゃん?』

「うわ、もしかして蓮くん?なんで私って分かったのっ!?」

『メールみたからね』

あ、あぁ・・・流石ですね蓮くん。

『今開けるから』


ガチャッ


・・・なんだかそっけないなぁ。
そうこう考えていると、自動ドアがゆっくりと開いた。

まーた気まずいんだろうなぁ・・・


ガチャッ


「おじゃまします」

「どうぞ、リビングに行ってて」

「はーい」

・・・って、なんで蓮くん普通の対応してんのっ!?
緊張とかしてないのかな?

私はバリバリ緊張+胸がドキマギですよ。

手とかめっちゃ震えてるしね、ていうか体中が武者震い?

「・・・」

あー、ぎこちない。
私は深々とソファに座った、急に温度が変わったせいか緊張が増した。

そういや私って何を話に来たんだ・・・?(混乱)

あ、ヤバい蓮くん戻って来ちゃった。
なんか話を出さななれれば(芸人の思考)


「で、今日はどうしたの?」


「え、あ、えと・・・こ、このお花綺麗だねっ!!!!」

なんでこんな花ごときに過剰反応してんだよ私いいいぃぃぃぃぃっ!!(なにがなんだか)

「え、これ?これね、お母さんが育ててた花で『アネモネ』っていうんだ。ついさっきいけたばっかりなんだよ」

「そ、そうなんだ・・・(汗)」

そういえば、見慣れない花だな・・・
生き生きしてる赤に大きな薄い花びら、中の模様が綺麗。

あ、そういや昔これ見た事ある。
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