小指心

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「ぁ、ヤッベ鍵持ってくる忘れたっ・・・」

盲点だったなぁ・・・
出るときはそのままだったから、うちオートロックだからいちいち鍵持ってないと開けられないんだ。

なんつー馬鹿をしでかしてしまったんだ・・・


「しょーがないなぁー・・・」


私は飛鳥にメールして飛鳥にドアを開けてもらうことにした。


ピピピッ


―――――――――――
件名 助けてー!
―――――――――――

飛鳥ぁー!ドア開けてー!鍵を忘れてしまったー!!

―――――――――――

これで開けてくれると良いけど・・・


ガチャッ


「あ、飛鳥―――――」



「誰が飛鳥じゃ」



お、お、お・・・

「お母様・・・っ!!(恐怖)」

「ちょっと入りなさい」

「はいいいぃぃぃっ・・・!!」



私はお母さんにTシャツの裾を引っ張られ、茶の間まで行かされた。

『うそおぉ・・・』

茶の間は私達の家では「説教の間」とも呼ばれている。
ていうか、少し遅れただけで説教部屋行きかよっ!!(号泣)

「嫌だぁー・・・!!」

「なにが『嫌だ』じゃ、ちょっと来なさいっ!」

こ、殺されるうううぅぅぅっ!!(心の悲鳴)
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