小指心
「ちょ、姉ちゃんっ!!なんでそういう重大な事をまず私に言わないわけっ!?」

「ぇ、ちょ、今日分かったんだからしょうがないじゃん!!」

「そうよそうよ、そういう事は告白された『瞬間』にお母さんにメールするものなのよっ!!(必死)」

「そんな仕来り、一度もこの15年間の中で聞いたことないんですけどっ?!」


二人とも、無理言い過ぎなんだけど。


「ちょっと、今までのことを今すぐ教えなさい!!」

「姉ちゃん、私にもっ!!」

「お前らは・・・!!(怒)」



スパァーンッ



え、ふすまが開いたっ?!

「お、お父さんっ!?」

「お前ら・・・言わせておけば・・・」


我が家の大黒柱まで登場しちゃって良いんですかっ?!!


「お、お父さん・・・これには訳が・・・」

「俺にも教えてくれよっ!!(半泣き)」



あ、そういうノリ(家族全員納得)。



「分かったよ・・・(汗)」

―――――――――――


ガチャッ


はぁー・・・疲れたー・・・
家族全員に話すことになるとは、これだといちいち話さないといけなくなるな。

今後が大変になるな、こりゃ。

「ていうか、蓮くんの告白・・・」

みんなどうせ他人事だから『そんなの付き合っちゃえば良いじゃん』とか、『いいや、ココは一馬と付き合うべきだ』とか。

そんな容易いことじゃないんだよ、今回のは。

< 130 / 250 >

この作品をシェア

pagetop