小指心
でも、一番気になったアドバイス(ちなみに母から)。



『ていうか、分からないんなら一週間でも付き合ってみれば?』



「うーん・・・」

そういうのも、ありかなぁーなんて最初は思ったけど。
やっぱそれは失礼じゃないのかな?

「一週間の、お試しデートねぇー」

いやいや、さすがに無理じゃない?

―――――――――――


「と、私は思うんですよ」

「ふーん」

「様乃はどう思う?」


パタン


様乃はさっきから読んでいた本を閉じた。
ん、なぜ私を睨む。

「あのさぁ、梓」

「なに」

「さっきから聞いてると、梓はどうしたいかが分からないんだけど」

いやいや、どうしたいって言われても。

「だって私は一馬がいるんだよ?」

そういうと、様乃は思いっきり私のほっぺをつねった。

「い、痛い痛い痛い痛い」



「何言ってんの、一馬はもうアンタの彼氏じゃなんだよ?」



やっと離してくれた。
いったーい・・・この前も飛鳥につねられてまだ痛いのに・・・(泣)

私は頬をさすりった。

「そうだけどさぁ・・・」

「ていうか、お母さんの意見に私は同意だな」

「えー」

そーんな、様乃まで・・・
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