小指心

懐かしさの中で

「蓮くん、私そろそろ帰らなきゃ」

「あ、うん。わざわざ散歩に付き合ってくれてアリガトね」

「もちろんっ、じゃあまた明日ね」


ドンッ


「うをっ!?」

「ぎゃっ!!」


 小指心
  懐かしさの中で


いってぇ・・・誰だよぶつかった奴、男だったら蹴り飛ばしたるで(おかしい)。
私は立ち上がって砂を振り払った、謝り続けている私に頭を上げて・・・って。

「・・・あれ?」

「あ」

え、え、え。

「梓ちゃん大丈夫?」

「か、一馬っ」

「偶然だな」



どうしてこんな時間にこんな暗い所に一馬がっ!?(え)



「なぜココにいらっしゃる!?」

「いや、なぜって。この時間は塾帰りじゃねーかよ」

あ、あ、そっか。
なにをこんなに私は焦っているんだろう、別にやましい事は一切しておりませ・・・

「って、そこの子は梓の友達?」

そういや我が幼馴染がっ!!(気付くの遅い)

駄目駄目駄目駄目、駄目だ。
もう即死だ即死、今度は違う意味で心臓がバクバクしてきたぁっ!!(震)

「あ、あのっ・・・幼馴染の―――――」

「どうも、梓ちゃんのお友達の小山・蓮です。初めまして」

「どーも、彼氏の一馬です」



ギロ



「え、あ、あっ!うちの親が帰ってくるから行かなきゃ。では、また明日!」

「明日、学校無いけど」

墓穴っ!?

「あ、てか明日どうする梓」

「え、ぇー・・・」

今この状況でその話をするかっ!?
いや、少なくとも私が帰ってからメールか電話かするのがマナーだろうっ!!

「じ、じゃあ9:30にハチ公でっ!!」

「早っ!!(汗)」

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