小指心
プルルルルルップルルルルルッ

ガチャッ

「あ、もしもし様―――――」

『留守番電話サービスに接続します』

「ぁ・・・」

留守番か・・・


ピッ


「はぁー・・・」

なんか、こうすると私みんなに避けられてるみたい。
たかが電話がかかんないだけで変なふうにとらえちゃう私も私なんだけど。

私は携帯をベッドに放り投げた。

「・・・」

あとでまた探すのが面倒くさいから私はまた携帯を取りに行った。

今度は机に置いた。

「・・・」

私、もしかして馬鹿?

―――――蓮くん。



「っ!!///」



だからそれが馬鹿だってーの!!
なんでイキナリ『蓮くん』になるっ?!

あー、ブラックアウトしたい。

「ブラックアウトって・・・」

どの意味だよ。

「・・・記憶喪失」

えー、それはちょっと嫌だな。
せめて少し記憶は残っておいて欲しい。

「血圧低下・・・」

でもそれって宇宙とかにいる時になる症状でしょ?



「・・・停電?」



いや、私いつから電化製品になった?

「はぁ〜・・・」

やる気ないー、ツッコむ気力もないー。

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