小指心
「あ、ありがとうっ!!」

げ。

「ぁの私さきを急いでるからっ!御免っ!!(侍)」

「ぇ、あ・・・」

絶対に校門しまってるって!!
時計をみながら走って、鼓動はまだ収まらず。

私は蓮くんを通りすぎた。

「・・・」

―――――――――――


ガラッ


「ぎ、ギリギリセーフ・・・(死)」

「おー梓、良かった良かった。まだ担任来てないよー」

マジ危なかったぁー・・・
チャイムがすぐそこで聞こえるから、とっくに校門閉まってるのかと思ったよ。

しかも今日って服装チェックの日だし。

マジで死ぬっ!!

「ねー梓ー、今日って服装警備の日なんだよ?」

「警備って・・・」

「ていうか風紀委員ウザ、学校のルールではピアス良いって書いてあるのにアイツら無理矢理取りやがったっ!!」

「え、私取られなかった」

「っ?!?!!!(ショック)」

私はポカリをイッキ飲みした。

「っはー・・・(汗)」

「ナイスイッキ」

「今日朝、蓮くんとぶつかってしまった・・・」

「で?」

「で・・・上手く喋れなかった・・・」

「・・・ん?」

「こう・・・なに?なんて言うのかなー、胸焼け・・・じゃないか。なんか、噴火みたいな」

なんつーのかな、心臓が超飛んだ気分。

「梓」

「顔も見れられないしっ」

「梓」

「蓮くんが無性にかっこよく見えるんだよっ!まぁ、もともと美形だけど?」

「オイゴラ梓」

「ぇ、なにめっちゃ怖いんですけど」

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