小指心
飛鳥の声の明るさでテストの雰囲気が分かった。

「飛鳥ー、そろそろ離れてくれないかなぁ〜?」

「嫌だぁ〜・・・痛い痛い痛い痛いっ!!」

私は飛鳥のほっぺを思いっきり(手加減は私なりにした)圧縮した。
なんか面白いことになってる。

「すごーい飛鳥に見せられないのが悲しいなー」

「いみょうとにょブシャイクにゃかををだりぇがみりゅかよ(妹のブサイクな顔を誰が見るかよ)」

「おー?何言ってるのか全然分かんないや、もう一回言ってくれる?(黒い笑顔)」

「だかりゃ・・・ごみぇんにゃしゃいっ」

「はいはい」

私は両手を離した。
飛鳥は頬を撫でている、ちょっと痛かったかな(手加減したんじゃないの?)

「何語喋ってんのか自分でも分かんなくなっちゃったよ(汗)」

私は靴を脱いで階段を上がった。

あー、いつもの今日だー。



コキッコキッ



「あでっ!」

いったぁ〜・・・
無理に様乃のマネして首鳴らそうと思ったけど、やっぱ痛い。

どうやったらあんなに鳴るんだ。

「やりすぎた・・・」

ゆっくりドアを開ける。



ガタ



「あたたたた・・・」

今の本当に痛かったぁ。

なんか寝違えた気分、もう絶対にやらない。
私は手で肩を揉んだ。

「ふぅ・・・」

カバンをベッドに放り投げる、これは毎日の習慣だね。

「明日はテストー、最悪だー」

なーに歌ってんだ私。

歌う暇ありゃテストの練習しろってね。
私はその場で倒れた。

「ぼえぇぇえ・・・」

だるいなー。

< 221 / 250 >

この作品をシェア

pagetop