小指心
キラッ
キラッ
キラッ
「「・・・」」
集団で流れてます。
「なにこれ、とうとう天変地異きたか?」
「いやいやいや、それより全部流れちゃう前に願えよっ!!」
「わーったよ」
私は両手の指を交互に絡ませ、握った。
ぇーと、確かお願いは・・・
「じゃ、私と一緒にお願いを!!」
「はーい」
「ぁ、今流れそう!」
「早く早く!さん、はいっ!!」
―――――蓮くんとまた、両思いになれますように。
「・・・よし」
「今回のは上手く出来た?」
「もう完璧、めっちゃ最高」
「『最高』?なんて願ったの」
「それはぁー・・・言わない!!(ドドン)」
恥ずかしすぎて、言えるか。
絶対、断固として言わない!!
「なにぃー?!?あれほど実の妹に手伝わせておいてぇ!!」
「べっつにぃー?私頼んだ覚えないし」
「むっきゃー!!!(怒)」
私は机に戻って勉強道具をカバンから取り出した。
何冊もの教科書、ノート。
それに辞書。
英語はなんとかなるだろう、でも算数は・・・
「四捨五入・・・(泣)」
明日、本当に大丈夫かなぁ?