小指心
様乃の目があからさまに『殺』のオーラを出していた、私は気にせず手を握っている。

「だからどけって」

「お願いっ!このままでいさせてっ!?」

「どこまでお前ゴーイング・マイ・ウェーなんだよっ!いいから離せっ(汗)」


ベチッ


「痛いっ!!」

私は様乃に握っている両手を机に置かれ、そのまま思いっきり叩かれた。
手がヒリヒリしている、おまけに赤いっ!!

「ちょっ、私の大事な手がっ!!」

「誰が大事じゃ、親友止めるよ」

「わぁー!!ごめんなさいっ!!(必死)」

―――――――――――



昼休み



俺は今屋上で空を見上げている。
あー、さっきから梓のことばっか考えている。

俺ちょっと変態度が増したかな。

「・・・あー」

バッ

「よっ一馬っ!!」

「ウヲゥッΣ(゚д゚;) !!?」

「うわっ、こっちまでビビったよ。そこまで驚かんでも(笑)」

さっきまで梓のことを考えていたら梓が目の前に出てきた。
これほどビビるものはないでしょう。

「俺もーマジでびっくりしたわ・・・!!」

俺は心臓を手で抑えた、鼓動が本当に早くなっている。
それに顔まで火照っているとみた。

こういう不意打ちは弱いんだよ俺・・・(汗)

「ここでなにしてたの?結構探したべ?」

「『べ』は初めて聞いたんですけども。空見てた」

「そーかそーか、フォッフォッフォ」

「なんかキャラが崩れかかってるぞ」

「うわ酷いっ!!」

梓はなんで俺を捜してたんだ?

「梓はなんでココに?」

「この頃、学校で一馬を見かけないからちょっとね」

・・・もー、相変わらず可愛い彼女だなぁオイ。
聞いてるこっちが恥ずかしくなるよ、梓には参る。
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