小指心
「ま、いいか」

私はそこまで気にもとめず家に入って行った、まだ少し鼓動が早い。
偶然、親にさっきの場面が見られていないか少し不安だ。

ガチャ

「ただいまぁー・・・」



ダダダダダダダッ



「?」

勢いの良い(地鳴り?)足音が私の耳を貫いた。
今度は一体なんだというんだ。

「あっ!!おかえりっ、おねーちゃぁー」



ゴフッ



その異様にハイテンションな生物は飛ぶのを通り越して私にダイブインしてきた、かなりの激痛が私を駆け巡る。

ふ、腹部にクリーンヒットだ・・・めっちゃ痛い。

「痛い痛い痛い痛いっ!!(半泣き状態)」

「私も痛い・・・っち。今回は失敗したか、でも次は頭からダイブに挑戦して」

「せんでええわっ!!(゚Д゚;)」

・・・毎日こんな感じでうちは上手くやってきています、これは私の妹、飛鳥(あすか)。
同じ学校で中学1年、13歳。
私より2歳年下のくせになぜか彼氏持ち、大人っぽいで有名らしい(らしいは強調)。
家ではウザったいほどハイテンションなのに、学校では静かだなんて・・・

「と、とりあえずどいてくれない?おねえちゃん圧死しそう・・・」

「死ね死ねぇー!!」


「今すぐヤメレ」


「はい・・・」

正直つき合いきれない。

「あ!それより姉ちゃんったら大胆!!今の彼氏っ!?」

ぇ、何コイツ見てたのっ!!?
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